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(クリスさん おちゃ ケーキ ありがとう) | (クヴィイさん もこもこ いろいろ ありがとう) | (ルイスさん さむそう ゆきかき ありがとう) |
(ルイスさん ひげとか おさわがせ しました) | (ひしょうさん おおきいこえ ケーキ ありがとう) | (Jさん ぬいぐるみもたいへんだつたのに いろいろ ありがと) |
(はじめにみつけてくれたコゥランさん ありがとう) | (カトゥンさん…? どうぞ〜) | (ティムさん オルゴール きこえた ありがとう) |
(志摩さん うわぎさむそうなのに ゆきかきありがと) | (ロルフさんの 種咲いたのと ひつじの設定 幸せ) | (クズさんもりのオルゴールありがとう。 こんは、ごめん) |
・フカはクリスマスを堪能したようだ。 (なんだか、今日は、とってもいい日だ。) (フカは、もらったものを見て、幸せそうに目を細めた。) | ||||
・最近のフカはやけに興奮気味だ… (冬になって、気温が低くなり…雪はいっそう勢いを増した) (雪をつくらなきゃ)(雪をつくらなきゃ)(雪をつくらなきゃ) (体の芯が、今日は、いつもより、ずうっと冷たいかんじがした) (冬が、きた。) (フカの住む土地の周辺が、どんどん気温を下げていく………) | ||||
・フカがいなくなった。 (聞こえるのは、吹き荒れる吹雪の風の音のみ) (いつも時折声を出すゆきひつじも、凍り付いてかたまったように動かず 積もる雪に埋もれていく) (刺さるような冷気…) (周囲にフカの姿は見当たらない…ような気がする) (それとも、吹雪に視界を奪われているだけだろうか。) | ||||
・コールの家が壊される ・ゆきひつじが逃げ込んできた (凍てついた風、そして酷い吹雪がコールの家にも吹き込んできたようだ) (一匹のゆきひつじが、コールの土地へと駆け込んできた) (あまりの冷気にゆきひつじでさえも逃げてきたのかもしれない…) | ||||
・ルイスさんの家に吹雪が… ・髭の落し物があったようだ。 (おや…窓枠にも雪が…) (いや…これは、白いけど、雪ではない。なんだかとっても) (もじゃ もじゃ もじゃ) (真っ白な付け髭だった。) | ||||
・クヴィさんの家に吹雪が… ・星の落し物があったようだ。 ・売り物の水が凍っている… (屋根の一部に不自然に積もった白い雪。そしてその軒下に出来たつらら…) (家の前の砂の上では、なにかがキラキラと光っている。) (星、だろうか。…クリスマスの日に、コールが配っていたものと、同じもののようだ。) (…なにやら、売り物の中にある、水の一部に異変があるようだ……) (いくつかの瓶が、完璧に凍り固まってしまっているようだった。) | ||||
・フカの家にルイス君と飛翔君がやってきた。 ・ルイス君がゆきかきをしてくれている。 ・飛翔君がケーキと水をくれたようだ。 (ルイスがつくった雪山の上に、雪が、上から上から積もっていく。) (飛翔が置いていってくれた、クリスマスケーキと水は、やっぱり凍ってしまった。) | ||||
・フカの家でタンポポが発見される。 ・コールがタンポポを持ち帰る。 (クリスマスケーキと水の傍) (大きな澄んだ氷柱の中に、なにかがあった。) (ゴミが入っているのだろうか?) (虫入りの、琥珀にも似ていた。) (中に入っているのは、どうやら、枯れて、しおれて、くたくたになったタンポポのようだった。) | ||||
・Jさんがティム氏宅から自宅への移動中大きな氷柱を目撃する。 (…やけに大きな氷柱が突き出している…フカの家にあったものと、そっくりだ。) (コールさんが駆けつけるも、フカは発見できず。) | ||||
・コゥランさんが、青い羽の人を発見する。 (大きな氷柱の傍の人影は、広い、広い雪原に佇んでいる…) (彼の周りには、雪が舞っていた) (ただ、雪原を眺めている…) |
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・コールが捜索を続けている間に、誰かが雪原にやってきたようだ。 (吹雪の向こう) (誰かが居る) (それは、ルイスでも、クヴィでも、飛翔でも、Jでも、コゥランでも、コールでもなく…) ………………。 |
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・コールが青い羽の人に声をかける。コールさんはこれがフカであることに気付いたようだ。 ・吹雪が強くなった。 ・青い羽の人は、コールに「やめろ」と言われても、雪をつくることをやめる素振りがない。 (温かみを全て捨ててしまったような冷たい目) (フカの家の、澄んだ氷に、よく似ている。) (雪原に誰も居なかった時よりも、強さが増しているような気がする…) ( 雪をつくらなくては。 冬を作らなくては。 ) ( 冬を呼ぶこと。それが唯一の――… ) |
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・コールがツリーについていた星を羽の人に投げると、少し様子が変わったようだ。 ・彼は星を持って逃げてしまう。 ………… (星を見て、首をかしげた) …? …… …! (視線が泳いだ)(きょろきょろとあたりを見る) (この気持ちは……?) (雪の精は)(冬にうかれて)(使命をおもって)(わいてくる力に任せて) (いろいろと忘れてしまっていることがあるみたいだ) (今年一年で、みんなにしてもらったいろんなこと……) (星を見て彼は「なにかがおかしい」そのことだけ、感じた。) |
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・郵政庁舎の傍のフカをソラニィが発見。 (最初に二人で来た場所だ) (「探検なのヨ!」) (誰かのその言葉で、どんどん歩きまわって、ここから随分離れたところに家をたてた) (おうちにかえらなくちゃ!) …? (おうち?) |
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・家に帰ると、彼の思い出や心を取り戻せるようなものが、たくさんおいてあった。 ・様々な人が訪れてくれたようだ。 コールは「クリスマスツリー」を贈った。 飛翔は「雪ダルマ」、「水」を贈った。 クヴィは「星*2」、「雪ダルマ」を贈った。 ロルフは「羊」、「雪」、「種」を贈った。 ロルフは「安らぎ」を贈った。 Jは「ぬいぐるみ」を贈った。 ティムは「楽譜」、「オルゴール」を贈った。 ルイスは「スペード」、「羊」、「雪」を贈った。 クリスは「お菓子の材料」、「クリスマスリース」を贈った。 クズは「森のオルゴール」、「水」を贈った。 アリサは「アヤメ」を配達した。 リクは「雪ダルマ」、「羊」、「水」を贈った。 飛翔は「菫青石」、「シャンメリー(白)」、「水」を贈った。 ロルフは「花」、「草」、「種」を贈った。 カトゥンは「風のエンブレム」、「女神のエンブレム」、「覇者のエンブレム」などを購入した。 ソラニィは「花冠」を贈った。 |
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・フカは思い出を取り戻した。 ・しかし、吹雪はとまらない。 ・どうやら使い魔としての契約が壊れてしまっているようだ。 ・もともとこういう生き物であるフカには、自分の力でこれをとめられそうにはない。 ・コールは、フカと再び契約を結ぶことにきめた。 (帰っておいで) (ほのぼのした、どこかあたたかい感じがする雪がすきだったんだ) (ここから持っていった種が、花を咲かせたの) (これを おとなりの こおるさんに はいたつ おねがい します) (……♪ ……♪♪ オルゴールの音色) (彼女の明るい笑顔を取り戻せるのは――…) (凍えても、或いは幾つかの種は花を咲かせるやもしれん) (二つの星) (コールの大好きな甘いもの) (フカの大好きなたくさんの水) (暖かい思い出。キミたちには、あるじゃない。) (「 コ ー ル ! 」) (もう一度、フカは主人の名前を呼んだ。) |
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・契約は、うまくいったみたいだ。 (約束という言葉。) (新たな契約が結ばれて) (「もう忘れない。」) (その言葉の間だけ、音が、消えた。) |
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・吹雪が止んだ (風の音が止んだ――…) (雪が徐々に勢いを失っていく。) (雪の代わりに、その場に見えたのは) (ダイヤモンドダスト) (もうしばらくすれば、徐々に気温も上がり、じきにそれも見られなくなるだろう。) |
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( 「 あ り が と う 」 ) ( 「 た だ い ま 」 ) |
(たまたま居合わせとばっちりをくったクリス。
次の配達先はわかっている。コールにお菓子の材料を届ける。)
(酷い雪に気付いて駆けつけてくれたクヴィ。
コールに防寒具を渡し星を届けてくれただけでなく、張り紙まで用意してくれた。)
(この現象にいち早く気付いてくれたルイス。
錬金術師として、様々な面でコールにアドバイスや勇気を与えてくれていた。)
(クリスマスのイベントのつながりで遊びにきてくれた飛翔。
しかし今では、こんなにも二人のために手を尽くしてくれている)
(フカに関する情報を届けてくれたJ。体の温まる食べ物や飲み物、
フカ達を模ったぬいぐるみまで用意してくれた)
(最初に大きくなったフカの目撃情報をもってきてくれたのはコゥラン。
吹雪の中、フカの捜索を手伝ってくれた。)
(カトゥンは、時々笑顔を届けてくれた。)
(オルゴールを持ってきてくれたティム。
今はもう、音はとまっているけれど、今もフカの手の中にある)
(志摩も雪かきだけでなく、さまざまな手伝いをしてくれた。
コールの魔力を伸ばす手伝いなどにも尽力してくれた。)
(ロルフの持ってきた種は、この寒空の中芽吹いた。小さな安らぎ。
種も、この猛吹雪の終わりを望んでいるようだった。様々な魔法の道具もコールの為になったことだろう。)
(誰かがおいていってくれた砂糖菓子の包み。
これはワティという少年がおいていってくれたこと、後々、話にきけるだろうか。)
(コウルも、がんばれとコールのことを見守ってくれていたようだ。
二人にとって、大事な思い出に気付けるように。)
(クズが贈ってくれたのは、森のオルゴールと水。
かぶったと言っていたけれど、精霊の封印は、フカにとって懐かしいものだった。)
(この猛吹雪の中、ここへの配達を頼まれたのはアリサだ。
彼女が持ってきたのはアヤメ。…一体誰からの贈り物だったのだろう)
(ソラニィは、郵政庁舎の前に居たフカを見つけてくれた。
おまもりや花冠。さまざまなものを彼女も持ってきてくれた。)
(リクもここを訪れ、事件の解決を願ってくれた。
はやく帰っておいで。その言葉はフカに届いた。)
みんなに ありがとう。